コロナが飛び回る世界の中で僕らは大切なものを再認識する
ライトノベルみたいなタイトルになりました。
連日のリモートワークによる運動不足を解消するため、河川敷のサイクリングロードで自転車を走らせました。
そこで僕の目に映ったのは、たくさんの人達でした。このサイクリングロードは何度も走っていますが、こんなに人がたくさんいるのは見たことがありません。
自転車を走らせるのがこんなにストレスフルだったことは一度もないですし、すれ違うために速度を落とす回数が、過去とは比較になりません。
緊急事態宣言からまだ1週間経たない初の週末、行き場をなくしかつ体を動かすことに飢えた人達がこんなにもいるのかと、驚きがありました。
そして、多かったのはジョギングやランニングの人だけではありません。親子連れの数も明らかに多かったです。
こんな風に親子が一緒に遊ぶ、本来は当たり前の光景が、コロナと緊急事態宣言によって戻ってきたというのは、皮肉としか言えません。
今まさに、大半の人達の生活はスローライフになりながら、物理的な他人との交流を制限されてしまった。こういう環境の中で、僕らは改めて人と人とのつながりの大切さを再認識するんじゃないかと思うんです。
昨日までの生活ができなくなって、怒ったり不安になったりする人もたくさんいるけれど、そもそも昨日までの生活は、本当にベストで素晴らしいものだったのか、改めて問い直すタイミングなんじゃないかなと思います。
寝てないことが偉いとか、何時間も残業し続けることが偉いとか、そんな風習が気づけば世間を覆ってしまったけれど、それは子供と遊ぶことよりも大切なんだろうか。
愚痴を言いながら飲むお酒は、好きな人達と笑いながら飲むお酒よりも大切なんだろうか。
そんなに劇的に変わるなんてことはないから、きっと何ヶ月か先には、昨日までと同じような日常に戻るだろう。
でも何ヶ月もこの日常を経験した人達は、少しずつ変わっていくと思う。
だからね、こんな時だからこそ、他人を思いやる気持ちとか、他人への感謝とか、楽しく生きていくためのことに集中していったら、いい形でこれからの数カ月を乗り越えられるんじゃないかと思うんです。